13:40 〜 14:10
[CD-12] 子どもの課題解決方略の理解と援助
通常,子どもが課題を解決していく過程では,はじめは非効率的な方略であっても,試行錯誤 するうちに徐々に効率的な方略を自ら発見,学習し,発達とともに通常成人が行う場合と同様の 方略で課題を解決していけるようになっていく.しかし,発達のさまざまな領域に難しさを抱え る障害児では,課題解決の方略が非効率的な方略のまま変化しない場合や,定型発達とは異なる 方略に固執し,パフォーマンスの向上が得られないことが多い.また課題の設定や環境の変化に も影響を受けやすく,ひとつの課題で効率のよい方略を学習できても,それが他の課題や環境下 で般化しないケースが多いと思われる.本話題提供では,発達に問題のある子どもの特異的な課 題解決方略とその課題達成のための援助方法について,具体例をいくつか提示しながら考えてみ たい.