Riabilitazione Neurocognitiva 2023

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指定演題

口述発表

[DP] 指定演題②

Sun. Oct 8, 2023 10:15 AM - 11:00 AM 第3会場 (B1F ギャラリー1)

座長:玉木 義規(甲南病院)

10:15 AM - 10:30 AM

[DP-04] 効果的な治療展開のためのオリジナル道具創作術

*後藤 圭介1 (1. 国際医療福祉大学 成田保健医療学部理学療法学科)

 認知神経リハビリテーション(以下、認知神経リハ)は、患者の認知過程を最適化するために多岐にわたるアプローチを必要とする。認知神経リハの臨床展開の中で、“道具”は患者の認知過程を探索していくための重要なツールである。多くの高品質な既製品の道具が存在する一方で、患者の病態の多様性に対してアプローチしていくためには、オリジナルの道具の作成が不可欠である。しかし、これらの自作の道具に関する情報やアイディアが公開される機会は少なく、十分な情報があるとはいえない。そこで、本セッションはこのギャップを埋めるため、既製品にはない道具を自作する際のヒントやアイディアを共有することを目的とする。
 本セッションでは、私が自ら作成してきた実際の道具や、それらの道具を作成・使用する過程での経験を紹介していく。私が道具の作成において重視しているのは、4つのポイント:簡単な作製、軽量、低コスト、そして携帯性である。こうした着想に至った理由は、一つの施設で所有する道具の数や、治療を実施する場所にとらわれず、さまざまなシチュエーションで最適な治療を提供することを目指したことから来ている。
 今回、具体的に紹介する道具一例としては、レーゴリ・スペーサー・足底に挿入する板・絨毯などが挙げられる。これらの道具はシンプルながら、その使用方法や応用の幅が広いことが特徴である。また、直接的な道具ではないが、体幹に対する認知課題をサポートしてくれるポリ袋の使用方法についても紹介していく。これらの道具の作成・使用の成功例や挑戦などを共有することで、臨床場面における新しい視点やアイディアや、効果的な治療戦略を組み立てることができるようになることを期待している。