50th Memorial Annual Meeting of Japanese Society of Clinical Neurophysiology (JSCN)

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一般演題ポスター

一般演題ポスター 磁気刺激

[P10-5] 3個の磁石によるシン磁場刺激が形成する磁場の実測実験

芝田純也1, チョウ ケンキョク2, ワン ヘン2, 呉景龍3, 柚木啓輔4, 桐本光4, 美馬達哉5 (1.立命館大学 衣笠総合研究機構, 2.School of Mechatronical Engineering Beijing Institute of Technology, 3.岡山大学大学院 自然科学研究科 生体計測工学研究室, 4.広島大学大学院 医系科学研究科 感覚運動神経科学教室, 5.立命館大学大学院 先端総合学術研究科)

【目的】経頭蓋静磁場刺激(tSMS)は磁石による静磁場で直下の脳皮質を抑制する。静磁場は磁石からの距離に応じて減衰するため深部に十分な静磁場を形成できない。これを克服するため磁石3個を組み合わせたシン磁場刺激装置を作成した。シン磁場刺激の磁場を計測し、磁石1個による従来のtSMSと比較することを目的とする。
【方法】表面磁束密度5,340Gのネオジム磁石(直径50mm,高さ30mm)3個を配置し、シン磁場刺激装置を作成した。シン磁場刺激装置と上記の磁石1個を空気中に留置し、空気中の磁束密度を計測した。
【結果】シン磁場刺激では磁束密度は装置から離れるにつれて徐々に増加し、距離20mmでピークになり、以後は減衰していった。磁石1個と比べて、より深い部位により大きな磁場を形成していた。
【結論】深部に有効な磁場を形成できるシン磁場刺激はtSMSの適応範囲を広めることができる。