50th Memorial Annual Meeting of Japanese Society of Clinical Neurophysiology (JSCN)

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一般演題ポスター

一般演題ポスター 磁気刺激

[P10-8] 前腕背側への磁気刺激と電気刺激による手関節背屈運動の運動学的分析

阿部玄治1,2, JIA XIAOQING1, LINA TUERXUN1, 森仁3, 八島建樹3, 金高弘恭4, 出江紳一1,5 (1.東北大学大学院 医学系研究科 肢体不自由学分野, 2.東北文化学園大学 医療福祉学部 リハビリテーション学科, 3.株式会社IFG, 4.東北大学大学院 歯学研究科 歯学イノベーションリエゾンセンター, 5.東北大学大学院 医工学研究科 リハビリテーション医工学分野)

【目的】磁気刺激をする前腕水平面の刺激範囲を電気刺激よりも狭く設定したにも関わらす,磁気刺激で誘発される手関節の運動速度が電気刺激よりも速ければ,磁気刺激は電気刺激よりも多くの運動単位を動員しているであろうという仮説を検証した。【方法】若年健常成人12名を対象とし,クロスオーバーデザインを用いて,前腕背側へ様々な刺激強度の磁気刺激と電気刺激を行った。前腕水平面における刺激範囲は,磁気刺激が最大55cm2(最大刺激強度時,シミュレーションで算出),電気刺激が81cm2とした。各刺激で得られた手関節背屈角度の積分値とその時の運動速度の回帰直線を求めた後,平行性の検定を行った。【結果】手関節背屈角度の積分値の変化に伴う背屈の運動速度の変化は,磁気刺激のほうが電気刺激よりも有意に大きかった(p<0.01)。【結論】末梢への磁気刺激で誘発される関節運動は,電気刺激よりも多くの運動単位を動員できることが示唆された。