日本臨床神経生理学会学術大会 第50回記念大会

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一般演題ポスター

一般演題ポスター てんかん

[P14-13] 14&6Hz陽性棘波とてんかん性放電との関係

渡邉恵利子1, 酒田あゆみ1, 迎伸孝2, 森岡隆人3, 上原平4, 重藤寛史5, 堀田多恵子1, 康東天1 (1.九州大学病院 検査部, 2.九州大学大学院医学研究院 脳神経外科, 3.原三信病院 脳神経外科, 4.国際医療福祉大学成田病院 脳神経内科, 5.九州大学大学院医学研究院 保健学部門検査技術科学分野)

【目的】
14&6Hz陽性棘波とてんかん性放電(IEDs:interictal epileptiform discharges)との関係を検討する。
【方法】
症例は7歳女児。焦点切除目的で頭皮上と頭蓋内(硬膜下電極および深部電極)脳波を同時記録したデータを後方視的に解析した。頭皮上脳波から視察により抽出した14&6Hz陽性棘波について 1)出現部位とタイミング 2)IEDsとの関係 3)睡眠との関連を調べた。
【結果】
約29時間の記録中14&6Hz陽性棘波は計147回出現。1)全て硬膜下、深部電極両方に分布しており、深部電極は硬膜下電極より2~3msec速い傾向見られた。2)IEDsとの誘発関係は見られなかった。3)睡眠段階別出現頻度はawake(0.7%)、N1(75%)、N2(17%)、REM(6.8%)、N3(0%)であり、既知の報告同様N1~N2に多い結果となった。
【考察】
以上より皮質起源の可能性低いと考えられる。また本症例において14&6Hz陽性棘波はIEDsとの関連性認めなかった。