[P14-14] 術中脳波におけるHFOおよびPhase amplitude coupling解析を用いたAicardi症候群に対するsubtotal hemispherotomyの有用性の検討
【目的】Aicardi症候群に対してsubtotal hemispherotomyを施行し発作改善を得た症例を経験した。術中脳波High frequency oscillations(HFO)およびPhase amplitude coupling(PAC)解析が発作予後予測のbiomarkerとなりうるかを検討した。【症例】生後1ヶ月よりてんかん性スパズムを10シリーズ/日程度認める、麻痺のないAicardi症候群の女児。右半球にてんかん焦点が示唆され3ヶ月時、subtotal hemispherotomy施行。術中脳波を用いてHFO発生頻度(occurrence rate :OR)および PACの指標であるModulation index(MI)をcentral, frontal, parietal area毎に算出し離断前後で比較した。術後1年経過し発作は半減している。【結果】離断後、frontalおよびparietal areaのORは有意に低下し、MIは全てのareaで有意に低下していた。【結論】術中脳波におけるHFOおよびPAC解析が発作予後予測のbiomarkerになる可能性が示唆された。