50th Memorial Annual Meeting of Japanese Society of Clinical Neurophysiology (JSCN)

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一般演題ポスター

一般演題ポスター てんかん

[P14-14] 術中脳波におけるHFOおよびPhase amplitude coupling解析を用いたAicardi症候群に対するsubtotal hemispherotomyの有用性の検討

飯村康司1, 菅野秀宣1, 三橋匠1, 上田哲也1, 安部信平2, 大坪宏1,3, 新井一1 (1.順天堂大学 医学部 脳神経外科, 2.順天堂大学 医学部 小児科, 3.The Hospital for Sick Children)

【目的】Aicardi症候群に対してsubtotal hemispherotomyを施行し発作改善を得た症例を経験した。術中脳波High frequency oscillations(HFO)およびPhase amplitude coupling(PAC)解析が発作予後予測のbiomarkerとなりうるかを検討した。【症例】生後1ヶ月よりてんかん性スパズムを10シリーズ/日程度認める、麻痺のないAicardi症候群の女児。右半球にてんかん焦点が示唆され3ヶ月時、subtotal hemispherotomy施行。術中脳波を用いてHFO発生頻度(occurrence rate :OR)および PACの指標であるModulation index(MI)をcentral, frontal, parietal area毎に算出し離断前後で比較した。術後1年経過し発作は半減している。【結果】離断後、frontalおよびparietal areaのORは有意に低下し、MIは全てのareaで有意に低下していた。【結論】術中脳波におけるHFOおよびPAC解析が発作予後予測のbiomarkerになる可能性が示唆された。