日本臨床神経生理学会学術大会 第50回記念大会

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一般演題ポスター

一般演題ポスター てんかん

[P14-7] けいれん発作時の脳波周波数変化に特徴はあるか?

東英樹, 加藤雄亮, 坂田晴耶, 早瀬卓矢, 水野愛, 水野雄介, 古賀敬祥, 高野貴弘, 比嘉健就, 山本祐輔, 明智龍男 (名古屋市立大学大学院 医学研究科 精神・認知・行動医学分野)

【目的】てんかん発作で脳波は同期現象を示す。今回、電気けいれん療法でみられる強直間代発作をモデルとしてけいれん発作時脳波周波数変化を検討した。【方法】Wavelet解析により発作時脳波周波数から周波数変化を計算した。【結果】有効とされた発作の周波数変化は発作開始より漸減し0.1Hz前後を最も低い周波数として持続後、漸増して発作は終了。有効でない発作の最も低い周波数は有効発作よりも高く持続時間も短かった。重積状態の最も低い周波数は有効発作より低く、漸増後から重積状態が持続。いずれの発作も筋けいれん、特に心拍変化との関連がみられた。【結論】強直間代発作は脳波周波数がシータからデルタ帯域へのtemporal evolutionを示すだけでなく、脳波周波数変化が発作開始から漸減して0.1Hz前後で持続後、漸増して発作がとまる。当日は詳細な検討と左右半球結合力変化などを含めて発作がとまるメカニズムについて考察する。