日本臨床神経生理学会学術大会 第50回記念大会

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一般演題ポスター

一般演題ポスター 睡眠

[P15-5] レム睡眠期における体性刺激が覚醒後の眠気等に及ぼす影響

野添健太1, 浅岡章一1,2, 木暮貴政1,3, 椎野俊秀3, 佐々木大輔2, 小林美咲2, 福田一彦1,2 (1.江戸川大学 睡眠研究所, 2.江戸川大学 社会学部 人間心理学科, 3.パラマウントベッド株式会社 パラマウントベッド睡眠研究所)

【目的】レム睡眠期から覚醒させる直前に電動ベッドによる体性刺激を与える事が参加者の覚醒直後の眠気および夢等の主観的体験の報告に及ぼす影響について検討を行った。
【方法】第2,3周期のレム睡眠期に参加者を1回ずつ覚醒させ,その時の眠気や主観的体験の報告を求めた。覚醒直前にベッドの背角度を0°から10°へ背上げする条件としない条件の2つを設けた。
【結果】参加者12名(女性5名,平均年齢 = 20.17歳)を解析対象とした。背上げあり条件は背上げなし条件と比較して,覚醒直後の覚醒度が高くなった。一方,主観的体験の報告数に統計的に有意な差は見られなかったものの,背上げあり条件の方がより穏やかで肯定的な夢内容となる傾向にあった。
【結論】覚醒度の違いは体性刺激を与えた事による影響を反映していると考えられる。一方,夢内容については,体性刺激の影響について追加実験を行い,検討を深める必要があると考えられた。