[P15-9] CPAP適正圧を決める新たな手法:午睡CPAPタイトレーション(aPT)
【目的】閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSAS)の治療法である持続陽圧呼吸療法(CPAP)は、適正圧で使用することが重要であり、今回、適正圧を決めるためのタイトレーションの一法として昼寝を利用した午睡CPAPタイトレーション(aPT)を開発し、その有用性を検討した。【方法】2013年4月から2018年3月までにOSASと診断され、圧設定を終夜CPAPタイトレーション(fnPT)かaPTかのいずれかで行った後、CPAPを開始した130名中1年以上のCPAP治療を当センターで継続したfnPT46名、aPT18名について治療後の360日間における残存AHI及びCPAPアドヒアランスに関する様々なパラメーターを調べた。【結果】CPAPにより算出された残存AHI(fnPT vs. aPT, 3.6±2.5 vs. 2.9±1.2)、日数に対する使用%(82.5±16.7 vs. 86.3±15.0%)、平均使用時間(5.4±1.0 vs. 5.6±1.4 時間, 使用日数)について両群に有意差を認めなかった。【結論】aPTはfnPTの代替手法として有用である。