日本臨床神経生理学会学術大会 第50回記念大会

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一般演題ポスター

一般演題ポスター 睡眠

[P15-8] 小児の終夜睡眠ポリグラフ検査における脳波異常検出率の検討

三宅未紗1,2, 石原尚子2, 平田正敏3, 細田奈未4, 福本純一4, 藤田志保4, 近藤康人1, 吉川哲史2 (1.藤田医科大学 ばんたね病院 小児科, 2.藤田医科大学 医学部 小児科学, 3.藤田医科大学 ばんたね病院 臨床検査部, 4.藤田医科大学病院 臨床検査部)

【目的】小児では睡眠脳波の突発性異常波の検出率が高いことが知られているが、病的意義や治療介入に関する情報は少ない。今回我々は、終夜睡眠ポリグラフ検査(PSG)にて検出された脳波異常について検討したので報告する。【方法】2015年4月1日から2020年3月31日にPSG検査を施行した15歳以下の小児を対象とした。臨床情報は診療録の後方視的検討にて収集した。【結果】調査対象期間に施行したPSG総件数は3206件、症例数は1296例であり、このうち異常波を検出したのは68例(5.2%)であった。通常の脳波検査は68例中34例で施行され、24例に異常波を認めた。【考察】PSGの検査目的は1. 睡眠時無呼吸の分類と重症度判定、2. 睡眠障害の精査であり、てんかん性突発波の検出は偶発的所見となる。脳波異常と一過性の認知機能障害の関連性を示唆する報告もあり、病的意義の検討が必要である。