50th Memorial Annual Meeting of Japanese Society of Clinical Neurophysiology (JSCN)

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一般演題ポスター

一般演題ポスター 運動ニューロン疾患

[P19-7] 筋萎縮性側索硬化症(ALS)診断におけるUpdated Awaji基準の解釈について

高橋和沙1,2, 濱田雄一1, 園生雅弘1 (1.帝京大学 医学部 脳神経内科, 2.北里大学 医学部 脳神経内科)

【目的】ALSの診断基準のAwaji基準では、clinically probable laboratory supported(PRLS)が削除された。Awajiで上位運動ニューロン徴候(UMN)1領域でも、臨床的あるいは筋電図基準で下位運動ニューロン徴候(LMN)2領域を満たす場合をPRLSと定義するupdated Awaji基準が提唱された(Geevasinga et al., 2016)。これは本文中の記載であり、同論文の要約の表では、UMN1領域と筋電図基準のみでLMN2領域を満たすものをPRLSと定義している。我々は前者でPRLSを定義するのをmodified Awaji、後者をupdated Awajiとし、診断感度を比較した。【方法】ALSを疑い針筋電図検査を施行した106名(男性61例、女性45例:37-94歳)で、各診断基準の感度を後ろ向きに検討した。【結果】confirmed ALSと診断される感度は改訂El Escorial基準 29.2%、Awaji 28.3%、updated Awaji 41.5%、modified Awaji 50.9%であった。【結論】modified Awajiは感度が高く、有用であると考えられる。