50th Memorial Annual Meeting of Japanese Society of Clinical Neurophysiology (JSCN)

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一般演題ポスター

一般演題ポスター 神経筋接合部・筋疾患

[P22-6] 重症筋無力症における複合筋活動電位振幅は筋力・重症度と相関する

小島雄太, 澁谷和幹, 鵜沢顕之, 三澤園子, 水地智基, 鈴木陽一, 常山篤子, 中村圭吾, 狩野裕樹, 桑原聡 (千葉大学大学院医学研究院 脳神経内科学)

【目的】重症筋無力症(MG)においてbaselineの神経筋ブロックによる複合筋活動電位(CMAP)振幅低下が認められるか、またそれが筋力・疾患重症度と相関するかを検討した.
【方法】当施設で低頻度反復刺激試験を施行された連続MG 109例, control 85例を対象とした.反復刺激試験は3Hzで鼻筋, 僧帽筋, 小指外転筋に行い,刺激1発目のCMAP振幅を測定した.頸部屈筋、三角筋、腸腰筋のMMT合計値およびMG-ADL scaleとの相関を検討した.
【結果】いずれの筋においてもMG群でCMAP振幅は低下していた(CMAP振幅[mV, 中央値]; MG群: Control群,鼻筋1.9: 2.4, 僧帽筋 8.6: 10.6, 小指外転筋 13.3: 14.8)(全てp<0.05).また、MG群のCMAP振幅はMMT合計値と正の相関があり、鼻筋と小指外転筋においてMG-ADL scaleと負の相関があった.
【結論】MGでは刺激一発目CMAP振幅が低下しており, baselineの神経筋ブロックによる持続的な筋力低下を反映している可能性がある.