日本臨床神経生理学会学術大会 第50回記念大会

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一般演題ポスター

一般演題ポスター その他の神経内科領域

[P23-3] Paroxysmal sympathetic hyperactivityに対する神経性理学的検討

大田健太郎, 中村航世, 五十嵐一也, 浦部陽香, 金山武史, 池田哲彦, 會田泉, 米持洋介, 中島孝 (国立病院機構新潟病院)

【背景】Paroxysmal sympathetic hyperactivity(PSH)は頭部外傷、脳血管障害の後に交感神経過活動状態を起こす病態である。近年、PSHは中枢神経における自律神経ネットワークとの関連が示唆されている。【症例】72歳男性。山で転落し左腕切除。嘔吐後、痙攣発作を発症した。血圧上昇、頻脈、大量発汗、筋強剛を認めPSHと診断された。8ヶ月後、意識清明であったが、自発性の低下、重度の嚥下障害、全身性筋力低下を認めた。気管切開及び胃瘻からの経腸栄養を行っている。頭部MRIでは外傷性変化を認めず、脳波では連続性不規則徐波(θ波)がびまん性に認めた。正中神経SEPで中枢間隔伝導時間の延長を認めた。123I-IMP SPECTで左前頭葉、両側後頭葉、右前頭葉内側で血流低下、脳梁後部で血流上昇を認めた。【考察】PSHで生じる中枢神経障害について、文献による考察を加えて発表する。