50th Memorial Annual Meeting of Japanese Society of Clinical Neurophysiology (JSCN)

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一般演題ポスター

一般演題ポスター リハビリテーション

[P25-26] 下肢における観察課題の違いにより脊髄前角細胞の興奮性へ与える影響には相違が生じる

高崎浩壽1, 末廣健児2, 石濱崇史1, 鈴木俊明3 (1.医療法人社団石鎚会 リハビリテーション部, 2.医療法人社団石鎚会 法人本部, 3.関西医療大学大学院 保健医療学研究科)

【目的】下肢を対象とする運動観察は、下肢筋に対応する脊髄前角細胞の興奮性に対してどのような影響を及ぼすのか検討することとした。【方法】 健常者10名(平均年齢28.3±2.1歳)に対して、腹臥位で右後脛骨神経刺激によりヒラメ筋から安静時のH波を導出した。続いて4分間の休息後、タブレット端末にて映像を観察させながら再度H波を1分間測定した。観察対象は右足関節とし、安静肢位(課題A)、非荷重位での底屈運動(課題B)、荷重位での底屈運動(課題C)を各々映像にて提示した。検討項目は、振幅H/M比とした。【結果】 課題Cの振幅H/M比は安静時と比較し観察時で増大した(p<0.05)。【考察】 下肢の運動観察においては、観察対象を静止映像より運動映像とする方が、運動に関わる筋に対応する脊髄前角細胞の興奮性は増大することが示唆された。また、当該筋に一定負荷の生じる映像を観察させる必要性が推察される。