日本臨床神経生理学会学術大会 第50回記念大会

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一般演題ポスター

一般演題ポスター リハビリテーション

[P25-6] 前頭葉腫瘍摘出術後の手指力調節機能

梁楠1,2, 山脇理恵2, 松本杏美莉1,2, 馬場千夏1,2, 上田将也2, 南角学2, 峰晴陽平3, 山尾幸広3, 菊池隆幸3, 池口良輔4, 松田秀一4, 荒川芳輝3 (1.京都大学 大学院医学研究科 人間健康科学系専攻, 2.京都大学 医学部附属病院 リハビリテーション部, 3.京都大学 大学院医学研究科 脳神経外科学, 4.京都大学 大学院医学研究科 整形外科学)

【目的】前頭葉脳腫瘍摘出術後の手指力調節機能の変化について,健常群と比較することでその特徴を明らかにする.【方法】対象(全員右利き)は前頭葉腫瘍摘出術後の患者6名(55±22歳;病巣半球右2名,左4名)と健常群5名(50±26歳)とした.最初に両手の握力とピンチ力の最大筋力(MVC)を計測し,その後それぞれの20-80%MVCをランダムの順番で行なった.実際の筋力をそれぞれ%MVCで換算し,理想%MVCとの差(エラー,絶対値)を計算した.【結果】患者群では健常群と比べ最大握力は両側とも有意に低下していたが,最大ピンチ力は群間で有意な差がみられなかった.患者群では両側握力が理想%MVCからのエラーが健常群よりも有意に大きかった一方,両側ピンチ力のエラーは群間で有意な差が認められなかった.【結論】前頭葉脳腫瘍摘出術後の患者では手指ピンチ力よりも握力調節のほうがより低下することが示唆された.