50th Memorial Annual Meeting of Japanese Society of Clinical Neurophysiology (JSCN)

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一般演題ポスター

一般演題ポスター 歩行・姿勢・動作分析

[P26-11] 視覚情報の有無がBimanual load-lifting task時の予測性姿勢調節に及ぼす影響

桑原貴之, 田村優衣, 久保南実, 松本卓也, 陳瀟瀟, 柚木啓輔, 渡邊達憲, 桐本光 (広島大学 医系科学研究科 感覚運動神経科学教室)

【目的】視覚情報の有無がbimanual load-lifting task時の予測性姿勢調節(APAs)に及ぼす影響について検討した.【方法】健常成人14名が,トレイ上で保持するジョッキ(負荷)を対側上肢で自ら(self),または検者(other)が除去し,その前後で同じ肘関節角度を維持する課題を開眼・閉眼で行った.上腕二頭筋から表面筋電図を記録し,負荷除去に先行してEMG活動が減少する時間(EMG offset)を各課題間で比較した.【結果】EMG offsetは,すべての条件で負荷除去前に確認されたが,otherよりself条件,また閉眼より開眼条件において早期に生じた.課題中の肘関節は,開閉眼に関わらずself条件で安定していた.【結論】APAsの生成には,固有受容感覚と共に視覚フィードバックも貢献する可能性が示唆された.other条件のEMG減少にはAPAs生成と異なる機序が作用すると推察した.