50th Memorial Annual Meeting of Japanese Society of Clinical Neurophysiology (JSCN)

Presentation information

一般演題ポスター

一般演題ポスター 歩行・姿勢・動作分析

[P26-10] ヴァーチャル環境における擬似捕球動作:反応時間による評価

井田博史1, 福原和伸2, 緒方貴浩3, 井上哲理4 (1.上武大学 ビジネス情報学部 スポーツ健康マネジメント学科, 2.東京都立大学 人間健康科学研究科 ヘルスプロモーションサイエンス学域, 3.帝京大学 医療技術学部 スポーツ医療学科, 4.神奈川工科大学 情報学部 情報ネットワーク・コミュニケーション学科)

【目的】ヴァーチャル環境における擬似的な捕球動作について,上肢の動作反応時間を評価することにより,実環境の場合と比較してどのような相違が生じるのか検証する.【方法】健常成人13名が実験に参加した.実験参加者は,実環境およびその環境を模擬したヴァーチャル環境(CAVE)において,飛来するボールに対する(擬似)捕球動作を行った.捕球腕の三角筋前部,上腕二頭筋,橈側手根屈筋の表面筋電図を記録し,またゴニオメーターにより肩関節屈曲運動を計測した.【結果】ヴァーチャル環境においては,三角筋前部の筋活動開始から肩関節の屈曲運動開始までの筋運動時間が,実環境と比較して有意に短くなった.また実環境でみられた捕球腕各筋の活動開始時間のずれが,ヴァーチャル環境では一部消失した.【結論】実環境で行われる捕球動作の筋活動パターンおよび動作反応は,ヴァーチャル環境下では変容する可能性がある.