[P26-3] 成人脊柱変形術後の歩行速度に関連する術後早期の歩行指標の新たな解析-データマイニングによる抽出―
【目的】成人脊柱変形患者(ASD)の歩行速度に関連する術後早期の歩行解析指標を、データマイニングにより抽出する。
【方法】ASD術後患者26例を対象に、術後2週と6ヶ月で3次元歩行解析を実施した。術後2週の運動学、運動力学および時間的空間的指標524項目の中から、5項目で構成される健常データを基準とした距離尺度と、術後6ヶ月の歩行速度の相関関係が最大となる指標を抽出した。統計学的処理として、抽出された指標と歩行速度のピアソンの積率相関係数を算出し、有意水準を5%とした。
【結果】抽出された指標は、体幹前傾・股関節内転・膝関節屈曲の角度、床反力前後成分、膝屈曲角度・股関節内転モーメントの左右差、歩幅であった。膝関節屈曲角度の左右差を除く、下肢関節運動の指標は統計学的有意な相関を示し、体幹前傾、膝関節屈曲角度の左右差は相関する傾向を示した。
【結論】脊柱術後2週にリハビリテーション治療の対象となる注目すべき下肢関節運動の特徴が抽出された。
【方法】ASD術後患者26例を対象に、術後2週と6ヶ月で3次元歩行解析を実施した。術後2週の運動学、運動力学および時間的空間的指標524項目の中から、5項目で構成される健常データを基準とした距離尺度と、術後6ヶ月の歩行速度の相関関係が最大となる指標を抽出した。統計学的処理として、抽出された指標と歩行速度のピアソンの積率相関係数を算出し、有意水準を5%とした。
【結果】抽出された指標は、体幹前傾・股関節内転・膝関節屈曲の角度、床反力前後成分、膝屈曲角度・股関節内転モーメントの左右差、歩幅であった。膝関節屈曲角度の左右差を除く、下肢関節運動の指標は統計学的有意な相関を示し、体幹前傾、膝関節屈曲角度の左右差は相関する傾向を示した。
【結論】脊柱術後2週にリハビリテーション治療の対象となる注目すべき下肢関節運動の特徴が抽出された。