50th Memorial Annual Meeting of Japanese Society of Clinical Neurophysiology (JSCN)

Presentation information

一般演題ポスター

一般演題ポスター 術中モニタリング

[P27-2] 運動誘発電位(MEP)経頭蓋定電圧刺激における刺激電流値の検討

横塚恵理子1, 佐々木亮介1, 玉城瑛信1, 大川修1, 森英輝1, 藤井暁1, 餅田裕太1, 岩田湧斗1, 丸山悟1, 清水徹1, 後藤哲哉2, 田中雄一郎2, 赤澤努3, 井上莊一郎4 (1.聖マリアンナ医科大学病院 クリニカルエンジニア部, 2.聖マリアンナ医科大学病院 脳神経外科, 3.聖マリアンナ医科大学病院 整形外科学, 4.聖マリアンナ医科大学病院 麻酔学教室)

【目的】
MEP経頭蓋定電圧刺激において刺激電流値の変化を後方視的に検討したので報告する。
【対象・方法】
2020年3月~5月に定電圧刺激MEPを施行した脊椎手術連続10例を対象とした。Medtronic社製コークスクリュー電極を用いバイフェージックで最大上刺激にて行った。刺激装置は日本光電社製MEE-2000を用い刺激毎に装置に表示される電流値を記録した。
【結果・考察】
平均測定時間は173.6分、測定開始時の平均電流値は637.8mAで徐々に上昇し、終了時は750.1mA となった。電流値の上昇は統計学的に有意であった。定電圧刺激における電流値の上昇は刺激回路抵抗の下降を意味する。コークスクリュー電極の患者刺入部分はステンレスSUS304であり、ステンレス表面の不動態被膜が患者体内で徐々に破壊されるためではないかと推測した。
【結語】
MEP経頭蓋定電圧刺激では経時的に刺激電流値が上昇する。