50th Memorial Annual Meeting of Japanese Society of Clinical Neurophysiology (JSCN)

Presentation information

一般演題ポスター

一般演題ポスター 術中モニタリング

[P27-7] 長時間脊椎手術から検討したAnesthetic fade発生要因について

柳澤義和1, 梅崎遼平2, 竹本啓貴2, 江崎康隆2, 田中宏明3, 谷口良雄3, 松田和久3, 大賀正義1 (1.福岡みらい病院 整形外科・脊椎脊髄病センター, 2.福岡みらい病院 離床工学科, 3.福岡みらい病院 麻酔科)

【目的】今回、4時間以上の長時間脊椎手術で発生したAnesthetic fade(以下、fade現象)から発生要因を検討した。【方法】対象は麻酔時間が4時間以上に及んだ脊椎手術症例46例(平均年齢 65.3歳、男女比26:20)で、麻酔方法は、吸入麻酔(AOSR)群: 27例、AOSR+Prop.(術中にプロポフォールを追加)群: 15例、静脈麻酔(TIVA)群: 4例であった。fade現象に及ぼす因子として年齢、麻酔時間、麻酔方法について検討した。【結果】14例でfade現象を認め、麻酔時間のみ有意差を認めた(fade現象あり:なし=405.86分:323.22分、P=0.000549)。【結論】今回、fade現象の発生要因として麻酔時間のみ有意差を認めたが、AOSR+Prop.群やTIVA群でfade発生が多い傾向を認めた。本研究によりProp.の蓄積がfadeに関与している可能性が示唆された。