50th Memorial Annual Meeting of Japanese Society of Clinical Neurophysiology (JSCN)

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一般演題ポスター

一般演題ポスター BMI/BCI・情報処理・ME

[P29-2] 視聴覚刺激後の脳波を用いたニューラルネットワークによる情動判別評価

山本祐輔1, 村松歩1, 長原一2, 武村紀子2, 中島悠太2, 水野(松本)由子1,3, 下條真司2,3 (1.兵庫県立大学大学院 応用情報科学研究科 応用情報科学専攻, 2.大阪大学データビリティフロンティア機構, 3.大阪大学サイバーメディアセンター)

【目的】本研究では,19チャンネルの脳波信号におけるalpha波帯域(8Hz-14Hz未満)およびbeta波帯域(14Hz-30Hz未満)のスペクトル値およびコヒーレンス値を用いたニューラルネットワークにより情動状態(リラックス,楽しみ)を判別するシステムの構築を目的とした。【方法】健康な成人15名に対して,リラックス,楽しみを誘発する視聴覚刺激を与える2つのセッションを行った。刺激後30秒の想起閉眼時脳波に対して, フーリエ解析およびコヒーレンス解析を行い,特徴量としてalpha波帯域およびbeta波帯域のパワースペクトル値およびコヒーレンス値を算出し,ニューラルネットワークを用いて情動状態を判別した。【結果】本システムでの解析の結果,10回の学習により得られたリラックスと楽しみの情動状態の平均分類精度75.87±1.67%となった。【結論】ニューラルネットワークを用いた本システムにより,脳波による情動状態の判別を行うことができる可能性が示唆された。