日本臨床神経生理学会学術大会 第50回記念大会

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一般演題ポスター

一般演題ポスター BMI/BCI・情報処理・ME

[P29-4] 不快画像呈示による顔面血流量および顔面紅斑指数変化と抑うつ尺度得点との関連

小谷泰則1, 大上淑美1, 朴盛弘2, 橋詰英希3, 平山喬弘3, 松原聡3, 新井潤一郎4, 後藤尚志3, 兼子幸一2 (1.東京工業大学 リベラルアーツ研究教育院, 2.鳥取大学 医学部脳神経医科学講座, 3.ダイキン工業 特機事業部, 4.ダイキン工業 テクノロジーイノベーションセンター)

【目的】不快画像の呈示による顔面の血流量および顔面の赤み(紅斑指数)の変化が、抑うつ尺度(CES-D)の得点と関連があるかを調べた。【方法】不快画像呈示中の顔面血流量はレーザースペックル血流量計を用いて測定した(N=24)。紅斑指数は、デジタルビデオカメラを用いて参加者の顔面映像を記録し、RGB値から算出した(N=38)。顔面血流量もしくは紅斑指数の時間変化を目的変数、画像呈示の有無を説明変数とする重回帰モデルを構築し、不快画像に対する偏回帰係数(β)を求め、β値とCES-Dの得点との相関検定を行った。【結果】顔面血流量、紅斑指数ともにβ値と抑うつ尺度得点との間に有意な相関が見いだされ、CES-Dの得点が高い参加者ほど、β値の値が高くなる傾向にあった。【結論】不快画像呈示中の顔面血流量および顔面の赤みの変化が抑うつ尺度と相関し、これらの指標が抑うつ状態を反映する可能性が示唆された。