[P29-4] 不快画像呈示による顔面血流量および顔面紅斑指数変化と抑うつ尺度得点との関連
【目的】不快画像の呈示による顔面の血流量および顔面の赤み(紅斑指数)の変化が、抑うつ尺度(CES-D)の得点と関連があるかを調べた。【方法】不快画像呈示中の顔面血流量はレーザースペックル血流量計を用いて測定した(N=24)。紅斑指数は、デジタルビデオカメラを用いて参加者の顔面映像を記録し、RGB値から算出した(N=38)。顔面血流量もしくは紅斑指数の時間変化を目的変数、画像呈示の有無を説明変数とする重回帰モデルを構築し、不快画像に対する偏回帰係数(β)を求め、β値とCES-Dの得点との相関検定を行った。【結果】顔面血流量、紅斑指数ともにβ値と抑うつ尺度得点との間に有意な相関が見いだされ、CES-Dの得点が高い参加者ほど、β値の値が高くなる傾向にあった。【結論】不快画像呈示中の顔面血流量および顔面の赤みの変化が抑うつ尺度と相関し、これらの指標が抑うつ状態を反映する可能性が示唆された。