[P3-3] 人工的な身体錯覚の転移誘発による脳律動の変化
【目的】人工的に身体錯覚の転移を誘発した際のヒトの脳律動の変化について明らかにすることを目的とした。
【方法】ディスプレイ下に被験者自身の手を見えないように配置した状態で、ディスプレイに表示された仮想の手を異なるパターンで動かす3つの課題(観察課題、同期課題、非同期課題)を実施し、脳波及び筋電図を計測した。また、各課題後には錯覚に関するアンケートを実施した。解析では、β帯域の脳波を抽出後、一次運動野のβ帯域の脳律動のパワーの変化を算出した。
【結果】同期課題において、一次運動野の脳律動パワーの平均値とアンケート結果に正の相関が見られ、錯覚が生じにくい人には事象関連脱同期(ERD)が、錯覚が生じやすい人には事象関連同期(ERS)が出現していた。
【結論】錯覚の転移により運動関連領域における脳律動に変調が見られた。ERSとGABAには相関があるとの過去の報告から、GABAによる抑制機構が本現象に関連していると考えられた。
【方法】ディスプレイ下に被験者自身の手を見えないように配置した状態で、ディスプレイに表示された仮想の手を異なるパターンで動かす3つの課題(観察課題、同期課題、非同期課題)を実施し、脳波及び筋電図を計測した。また、各課題後には錯覚に関するアンケートを実施した。解析では、β帯域の脳波を抽出後、一次運動野のβ帯域の脳律動のパワーの変化を算出した。
【結果】同期課題において、一次運動野の脳律動パワーの平均値とアンケート結果に正の相関が見られ、錯覚が生じにくい人には事象関連脱同期(ERD)が、錯覚が生じやすい人には事象関連同期(ERS)が出現していた。
【結論】錯覚の転移により運動関連領域における脳律動に変調が見られた。ERSとGABAには相関があるとの過去の報告から、GABAによる抑制機構が本現象に関連していると考えられた。