[P5-8] 神経磁界計測による肘部管周辺の神経活動の評価
【目的】肘部管症候群に対する電気生理学的検査は、しばしば偽陰性を呈する。原理的に高分解能を持つ神経磁界計測法の肘部管症候群への応用可能性を検討する。
【方法】対象は健常人9名とした。尺骨神経を電気刺激し、誘発された神経磁界を、肘部管を中心として測定した。測定された磁場データより神経電気活動を推定し、X線画像に重ねて表示した。比較のため、肘部管周辺の体表面にて電位を記録した。
【結果】全例で、肘部管を通過し、近位に向かい伝導する電流が可視化された。伝導経路上で算出された電流波形はスムーズな伝導を示した。電流波形・電位波形の頂点潜時から計算した伝導速度はそれぞれ平均60.3m/s、61.2m/sであった。
【考察】神経磁界計測法により肘部管周辺における神経活動を可視化・評価することに成功した。本手法は肘部管症候群の詳細な障害部位診断に応用できる可能性が高い。
【方法】対象は健常人9名とした。尺骨神経を電気刺激し、誘発された神経磁界を、肘部管を中心として測定した。測定された磁場データより神経電気活動を推定し、X線画像に重ねて表示した。比較のため、肘部管周辺の体表面にて電位を記録した。
【結果】全例で、肘部管を通過し、近位に向かい伝導する電流が可視化された。伝導経路上で算出された電流波形はスムーズな伝導を示した。電流波形・電位波形の頂点潜時から計算した伝導速度はそれぞれ平均60.3m/s、61.2m/sであった。
【考察】神経磁界計測法により肘部管周辺における神経活動を可視化・評価することに成功した。本手法は肘部管症候群の詳細な障害部位診断に応用できる可能性が高い。