50th Memorial Annual Meeting of Japanese Society of Clinical Neurophysiology (JSCN)

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一般演題ポスター

一般演題ポスター 事象関連電位

[P6-16] 統合失調症患者における言語音連続刺激の欠落部がミスマッチ陰性電位に与える影響

森湧平, 星野大, 刑部有祐, 佐藤彩, 錫谷研, 高橋雄一, 和田知紘, 上田由桂, 松本貴智, 野崎途也, 菅野和子, 疋田雅之, 志賀哲也, 板垣俊太郎, 松岡貴志, 三浦至, 矢部博興 (福島県立医科大学 医学部 神経精神医学講座)

【目的】
本研究では,統合失調症患者の言語音刺激におけるTWI内での処理の特徴(TWIの中の刺激変化が潜時・振幅に与える影響)の調査を目的とした.
【方法】
言語音刺激は強度80dB,長さ22msを1つのセグメントとして,これを8個連続させた標準刺激(STD), STDの2個目から7個目を欠落させたものを逸脱刺激(D1-D6)として用いた.これらをSTD70%,D1-D6を各々5%の割合で4000回ランダムに左右の耳に別々に提示した.本測定を統合失調症17名と健常者15名に対して施行した.2群の波形についてそれぞれ刺激毎にMMNを求めた.求めた波形について,それぞれ刺激欠落後95msから200msの間で頂点潜時を求め,110msから150ms間の区間平均振幅として同定した.尚,本研究は福島県立医科大学倫理委員会の承認を得て対象者に口頭および文書にて同意を得た.
【結果】
統合失調症群においてD1, D2, D6等の逸脱刺激に対して有意な潜時延長が認められた.発表時には考察を含め詳細を報告する.