[P6-5] 神経性やせ症における体重回復前後でのミスマッチ陰性電位と認知機能の変化についての中間報告
【目的】本研究では、ミスマッチ陰性電位(以下MMN)および種々の認知機能検査課題について、縦断的に体重回復の前後での評価を行うことを目的としている。【方法】測定時期としては、神経性やせ症(以下AN)と診断された同一患者において低体重期(標準体重の65%未満)に1回目を測定し、体重増加後(標準体重の65%以上)に2回目を測定した。標準刺激(std:100ms)から音の持続時間を逸脱させた刺激(dev:50ms)を、提示頻度8:2としてduration MMNを計測し、刺激開始から140~250ms後の陰性方向のピークをMMNとし、振幅と潜時についての評価を行った。なお、本研究は福島県立医科大学倫理委員会の承認を得て、対象者には口頭および文書にて発表の同意を得ている。【結果】現在測定済みの5例については、潜時は不変であり振幅は減衰傾向である。【考察】ANに対するfrequency MMNの先行研究では低体重期に潜時の延長がみられた。当日は考察を含め結果を発表する。