50th Memorial Annual Meeting of Japanese Society of Clinical Neurophysiology (JSCN)

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一般演題ポスター

一般演題ポスター 筋電図(針・SFEMG・表面)

[P7-1] 多チャンネル表面筋電図法を用いた運動単位発火パターン解析によるCharcot-Marie-Tooth病におけるバイオマーカー探索の試み

能登祐一1, 渡邊航平2, Ales Holobar3, 北大路隆正1, 水野敏樹2, 中川正法4 (1.京都府立医科大学大学院医学研究科 神経内科学, 2.中京大学 教養教育研究院, 3.Faculty of Electrical Engineering and Computer Science, University of Maribor, 4.京都府立医科大学 北部医療センター)

【目的】CMT1Aにおける高密度表面筋電図法を用いた運動単位発火パターン解析パラメーターの特徴とバイオマーカーとしての有用性を明らかにする。【方法】CMT1A患者19人と筋力をマッチさせた健常高齢者21人を対象。右外側広筋より膝関節伸展の等尺運動時の高密度表面筋電図記録を行い、CKC法を用いて運動単位の分離を行い、各運動単位のinstantaneous firing rates(IFRs)の変化を解析した。CMT1A患者には継時的評価を行った。【結果】10%MVCで120秒間の持続収縮中、両群とも継時的にIFRは低下し、CMT1A群では健常群に比し、各時点で平均IFRが低下していた(7.97 vs. 9.31Hz(10-20秒), 7.18 vs. 8.31Hz(60-70秒), 6.73 vs. 8.01Hz(110-120秒)。CMT1A群では1年後に持続収縮開始後初期の平均IFRが低下した(p <0.05)【結論】CMT1A群では単一運動単位の発火頻度は弱収縮にて低下しており、最速線維の脱落を反映して継時的にも低下していく可能性がある。