[P7-4] 周期的な聴覚刺激における刺激回数の増加が筋電図反応時間に及ぼす影響-手関節背屈に着目して-
【目的】本研究では周期的な聴覚刺激に反応して手関節の背屈をおこなう課題において、刺激回数の増加が筋電図反応時間に及ぼす影響を検討した。【方法】対象は健常者8名(平均年齢29.3±6.5歳)とした。運動課題は聴覚刺激を合図にできるだけ素早くおこなう手関節の背屈とし、短橈側手根伸筋の筋活動を表面筋電図で記録した。聴覚刺激の条件は強度を70dB、周波数を1kHz、頻度を1Hz、回数を15回とした。刺激回数の増加に伴う筋電図反応時間の変化の比較には反復測定分散分析とTukey-Kramer法を用いた。有意水準は5%とした。【成績】筋電図反応時間は 1回目に対して2~15回目、2回目に対して3~15回目で短縮した。【結論】周期的な聴覚刺激に対する反応時間は、1回目の刺激が予告信号となり2回目の刺激で短縮すると伴に、初めの2回の刺激により刺激間隔を認識することで3回目以降の刺激の入力の予測が可能となり更に短縮すると考えた。