[P7-5] Low-pass filterと歩行周期の採用数は非負値行列因子分解による歩行時筋シナジーの抽出に影響を与える
【目的】波形を平滑化するLow-pass filter(LPF)と、採用数の増加により頑健となる歩行周期(GC)の数の違いが歩行筋シナジーの抽出に与える影響について検証した。
【方法】脳卒中患者10名を対象とし、麻痺側下肢8筋の歩行時筋活動を計測した。LPFを4、10、15Hzの3条件、GC数を5、10、15、20、25GCの5条件とし、非負値行列因子分解を用いて筋シナジー数を決定するVariability Accounted For(VAF)、重み付けおよび活動パターンを算出した。
【結果】VAFは、LPFが高くなると減少したが、GC数により増減しなかった。筋シナジーの重み付けは、立脚期前半で5、10、15GCと25GC、立脚後半で5、10GCと25GCに差があった(p<0.01)。
【結論】脳卒中患者の歩行筋シナジー解析を行う場合、LPFを高く設定すると、筋シナジー数が増加して抽出される可能性が明らかとなった。一方で、最適な筋シナジーの抽出には、20GC以上を採用する必要性が示唆された。
【方法】脳卒中患者10名を対象とし、麻痺側下肢8筋の歩行時筋活動を計測した。LPFを4、10、15Hzの3条件、GC数を5、10、15、20、25GCの5条件とし、非負値行列因子分解を用いて筋シナジー数を決定するVariability Accounted For(VAF)、重み付けおよび活動パターンを算出した。
【結果】VAFは、LPFが高くなると減少したが、GC数により増減しなかった。筋シナジーの重み付けは、立脚期前半で5、10、15GCと25GC、立脚後半で5、10GCと25GCに差があった(p<0.01)。
【結論】脳卒中患者の歩行筋シナジー解析を行う場合、LPFを高く設定すると、筋シナジー数が増加して抽出される可能性が明らかとなった。一方で、最適な筋シナジーの抽出には、20GC以上を採用する必要性が示唆された。