[P7-6] 首下がりを呈したパーキンソン病の病態把握に表面筋電図が有用であった2症例
【背景】パーキンソン病(PD)における首下がりは、頸部屈筋のジストニアや頸部伸筋の筋力低下など複数の病態が考えられている。
【方法】首下がりに関与する筋として、頸部前屈は胸鎖乳突筋、後屈は肩甲挙筋・頭板状筋の表面筋電図を記録。
【症例1】75歳女性。PD発症6年後に首下がりが出現。頸部筋MRI STIRで後頸部筋に高信号域を認め、針筋電図でC5傍脊柱筋に活動性筋原性変化を認めた。表面筋電図でジストニアを示唆する所見なし。isolated neck extensor myopathyと診断。ステロイド治療で首下がりは改善。
【症例2】77歳男性。PD発症4年後に首下がりが出現。針筋電図で傍脊柱筋に活動性所見は認めなかったが、MRIで後頸部筋に高信号域を認めた。ステロイド治療で改善せず。表面筋電図で共収縮を認めジストニアと診断。ドパミンアゴニストの減量により首下がりは消失。
【考察】MRIのみの評価では病態を見誤る可能性があり、表面筋電図が病態把握に有用である。
【方法】首下がりに関与する筋として、頸部前屈は胸鎖乳突筋、後屈は肩甲挙筋・頭板状筋の表面筋電図を記録。
【症例1】75歳女性。PD発症6年後に首下がりが出現。頸部筋MRI STIRで後頸部筋に高信号域を認め、針筋電図でC5傍脊柱筋に活動性筋原性変化を認めた。表面筋電図でジストニアを示唆する所見なし。isolated neck extensor myopathyと診断。ステロイド治療で首下がりは改善。
【症例2】77歳男性。PD発症4年後に首下がりが出現。針筋電図で傍脊柱筋に活動性所見は認めなかったが、MRIで後頸部筋に高信号域を認めた。ステロイド治療で改善せず。表面筋電図で共収縮を認めジストニアと診断。ドパミンアゴニストの減量により首下がりは消失。
【考察】MRIのみの評価では病態を見誤る可能性があり、表面筋電図が病態把握に有用である。