日本臨床神経生理学会学術大会 第50回記念大会

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一般演題ポスター

一般演題ポスター 神経伝導検査・誘発筋電図

[P8-19] 視覚情報の有無による母趾屈曲最大随意収縮の運動イメージが脊髄神経機能の興奮性に与える影響

中西康将1,2, 鈴木俊明1,2 (1.関西医療大学大学院 保健医療学研究科, 2.関西医療大学 保健医療学部)

【目的】視覚情報の有無が最大随意収縮の運動イメージに与える効果を脊髄運動神経機能の興奮性の指標であるF波にて検討した。【方法】安静時に左脛骨神経に刺激を加え、左短母趾屈筋よりF波を導出した。F波刺激条件は刺激頻度0.5Hz、刺激持続時間0.2ms、刺激強度は最大上刺激、刺激回数30回とした。その後、左母趾を5秒間最大努力屈曲と、10秒間安静の計15秒を4セット行い、5分休息の後、母趾屈曲をしている静止画をみながら運動イメージをする場合と、静止画をみないで左母趾最大努力屈曲のイメージをしたときのF波を測定した。そして、運動イメージ直後、5分後、10分後、15分後のF波を測定した。F波の測定項目は振幅F/M比とし、有意水準は5%未満とした。【結果】安静時と比較し、静止画を見ない一人称イメージでの振幅F/M比に有意な増加が見られた。【結論】視覚情報を用いた運動イメージは脊髄神経機能への影響が少ない可能性がある。