日本臨床神経生理学会学術大会 第50回記念大会

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一般演題ポスター

一般演題ポスター 神経筋超音波・末梢神経筋画像

[P9-1] レビー小体型認知症とアルツハイマー型認知症の鑑別における超音波エラストグラフィーの有用性

野田佳克1, 関口兼司2, 渡部俊介2, 末廣大知2, 森本耕平2, 松本理器2 (1.中田医院, 2.神戸大学大学院医学研究科内科学講座脳神経内科学分野)

【目的】レビー小体型認知症(DLB)は、アルツハイマー病(AD)の次に多い変性性認知症である。パーキソニズムが特徴であるが、ADとの鑑別が困難な症例も少なくない。超音波エラストグラフィーは、筋の硬度を推定することが可能で、パーキソニズムの評価に利用できる可能性がある。DLBとADの鑑別における筋エラストグラフィーの有用性を検討する。【方法】当院通院中のDLB13例とAD11例に対し、9MHzリニア型プローブを用い、安静臥位における上腕二頭筋を描出、Shear Wave Elastographyを用い、筋の剪断波伝播速度から、硬度の指標であるヤング率(kpa)を測定し、筋硬度とした。【結果】DLBのヤング率は平均72.6±15.5kpaで、ADのヤング率33.6±5.6kpaと比較し、有意に高値であった。【結論】筋超音波エラストグラフィーは非侵襲的で、ベッドサイドで低コストに施行でき、DLBとADとの鑑別が可能であった。