河村 洋子1 (1.産業医科大学)
セッション情報
産業保健看護部会フォーラム
産業保健看護部会フォーラム 変革期における産業保健看護職の巻き込み力 ~ポジティブ・ディビアンス:現場に埋もれた「宝」を探し出せ!~
2024年5月25日(土) 16:00 〜 18:00 第1会場 (広島国際会議場 B1F フェニックスホール)
座長: 藤本 浩子(三菱ケミカルグループ株式会社), 細本 清子(マツダ株式会社マツダ病院)
個人や集団、組織に対して健康施策を展開する産業保健看護職にとって、「巻き込む力」はその専門性として重要なスキルの一つである。急速に変化する社会の中で「巻き込み力」のあり方や方法も変革が求められている。|今回のフォーラムでは、問題解決アプローチの一つである“ポジティブ・ディビアンス”(以下PD)を取り上げる。PDとは、専門家による問題の特定と要因分析、トップダウンアプローチではなく、コミュニティに既存する解決方法を見つけボトムアップで展開していくアプロ―チ法である。|産業保健看護職は、看護の理念、科学的根拠に基づき、労働者に近い存在として巻き込み力を発揮しながら健康支援を行っているが、PDを取り入れることで現場の良好事例(宝)を見いだし、新しい巻き込み力で産業保健活動に寄与できると期待する。|各演者の取組みとPDとの繋がりを考察し、発展的な巻き込み方法について論じる場としたい。産業保健看護職の「巻き込み力」は、職能としてのアイデンティティを形作る大きな要素であると再認識し、組織に内在するポジティブな側面や身近な資源に気づくこと、参加者に小さなイノベーションの種を植え、今後の実践意欲が高まることをねらいとする。
山根 一人1 (1.広島県)
渡辺 裕治1 (1.(株)フレスタホールディングス)
斉藤 愛子1 (1.マツダ株式会社 安全健康防災推進部 健康推進センター)