第97回日本産業衛生学会

セッション情報

シンポジウム

シンポジウム 22 デジタルヘルステクノロジ(DHT)を活用したメンタルヘルス予防介入ガイドライン事業について

2024年5月25日(土) 13:40 〜 15:10 第3会場 (広島国際会議場 B2F ダリア1)

座長: 榎原 毅(産業医科大学 産業生態科学研究所 人間工学研究室), 小島原 典子(静岡社会健康医学大学院大学)

本企画では、令和4年度から日本産業衛生学会が中心となり、主要関連7学会(日本精神神経学会、産業保健人間工学会、日本人間工学会、日本産業精神保健学会、日本産業ストレス学会、日本疫学会、日本心理学会産業保健心理学研究会)が連携し、多様なステークホルダ(サービス利用者、サービス事業者、学術関係者、政策担当者など)との協同体制で作成を進めているAMED事業「デジタルヘルステクノロジの予防介入ガイドライン」について報告を行います。|最初に座長による趣旨説明と事業概要の紹介を行った後、経済産業省ヘルスケア産業課・小柳勇太様からは行政の立場から現在推進しているヘルスケアサービスの取り組みや、AMED事業の将来展開や期待、職域での心の健康保持増進に資する製品・サービスの普及体制の環境整備についての取り組み状況など国内の最新動向をご紹介いただきます。|次に、サービス事業者の立場からは、デジタルヘルスケアについて産業保健領域で先進的にサービス展開をはかっている株式会社Awarefy・小川晋一郎様より、デジタルメンタルヘルスの具体例から、現状と課題について話題提供頂きます。|その後、研究班からの報告として、デジタルヘルステクノロジに関するデジタルフェノタイプ(デジタルヘルスのデータを使用して、個人とディバイスとの相互作用の特性からデジタル利用の表現形を分類するアプローチ)のレビュー結果や今後産業保健に応用されるであろう技術開発動向の結果、並びにデジタルヘルステクノロジ製品・サービスの産業保健応用の現状調査結果を金城学院大学・山口知香枝先生よりご報告頂きます。最後に、各種デジタルヘルステクノロジの介入効果に関するシステマティックレビューの進捗報告を帝京大学・金本悟先生よりご発表頂きます。|本シンポジウム後半では、本事業で設定されているヘルスケア・クエスチョンに対して現段階で得られている成果を元に、学会員の皆様との意見交換を行うPPI(Participants and Public Involvement、研究への市民参画)の場としても位置づけています。産業保健に特化したメンタルヘルス予防介入ガイドラインを策定するために、産業保健研究者・技術者・実務者に加え、次世代の産業保健を担う若手人材にも是非参加頂き、多様な見地から意見を賜れれば幸いです。|