第97回日本産業衛生学会

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シンポジウム

シンポジウム 6 職場における新型コロナウイルス感染症の罹患後症状を考える

Thu. May 23, 2024 1:40 PM - 3:40 PM 第9会場 (中国新聞社 7F ホール)

座長: 立石 清一郎(産業医科大学 産業生態科学研究所 災害産業保健センター), 吉川 徹(独立行政法人労働者健康安全機構労働安全衛生総合研究所過労死等防止調査研究センター)

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の罹患後症状(いわゆる後遺症)は、様々な症状を引き起こし、病態としてもいまだ明らかになっていない点が多く、治療法についても多くの治療が提唱されているがいまだ決定打が見つかっていません。そのような患者を職場の中で受け入れる際、どのような視点で対応するか、について悩まれている学会参加者も多くいらっしゃることと思います。そこで、本シンポジウムにおいては、病態や治療方法などに関する最新の知見を小坂健先生(東北大学大学院)に、広島県における住民疫学調査で明らかになってきた実態を杉山文先生(広島大学大学院医系科学研究科 疫学・疾病制御学)に、特に職場での配慮余地が小さく対応に苦慮するケースへの対応を行ってきた絹川千尋先生(株式会社産業医システムズ)、様々な情報を踏まえたうえで作成された厚生労働省「罹患後症状のマネジメントの手引き」の執筆協力を行いつつ同時に職域コホートから労働者の罹患後症状の発生率や予測因子等について検討を行った五十嵐侑先生(産業医科大学産業生態科学研究所災害産業保健センター)の4名にご登壇いただき、明日からの活動に活きるシンポジウムの構成になっています。| COVID-19は次々と新しい変異株が発生し、いまだに収束する様子の見られない状況です。特に本シンポジウムでは職場復帰や就業継続に関して対応に苦慮する罹患後症状への対応方法を含め、4名の演者からの様々な視点から話題提供を踏まえて、産業保健専門職として確認しておくべき全体像を理解できると考えられます。ぜひ、当日は現地にてご参加いただきディスカッションを通じてより深く検討できればと思っております。皆様のご参加、お待ちしております。