The 39th Annual Meeting of Japanese Society of Oral Oncology

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一般演題(eポスター)

PDFポスター » 2.悪性腫瘍・手術

2.悪性腫瘍・手術

[P02-03] What's ideal Maxillary reconstruction? -Our retorospective analysis of Maxillary reconstruction with free flap-

〇Yu Yamaguma1, Yutori Hirokazu1, Tominaga Moe1, Noumi Kenta1, Kiyomiya Hiroyasu1, Kaneuji Takeshi1, Yamashita Yoshihiro1 (1.Division of Oral and Maxillofacial Surgery, Department of Medicine of Sensory and Motor Organs, Faculty of Medicine, University of Miyazaki,Miyazaki,Japan)


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口腔がん治療において再建術を行う目的は、手術などで生じた組織欠損を修復することにより、術後の機能障害や整容障害をできるだけ軽減し、QOLを向上させることにある。特に上顎再建はfunctionとcosmeticの両面を長期的に維持可能な再建法が求められるがいまだに確立された再建法はなく、口腔外科、形成外科、補綴科などが連携し安定した再建法の確立が望まれる。上顎再建の場合、欠損部が大きいと軟組織再建のみでは皮弁の下垂や容量過多などから顎義歯の装着が困難となる。この問題を解決するために、血管柄付き骨移植を導入し、さらに歯科インプラントを併用することにより術後機能は飛躍的に向上すると期待される。当科においてはT3,T4症例では遊離皮弁による再建を第一選択としている。再建の基本方針としては、肩甲骨皮弁に用いて顎義歯を用いない再建を第一選択とし、患者の希望や全身状態、治療戦略により前腕皮弁による口腔鼻腔の閉鎖を行っている。今回われわれは、2015年11月から2020年10月の5年間に当科で初回手術を行った上顎歯肉癌患者14例を対象に検討を行った。男性3例、女性11例、年齢は49~91歳。T1 1例、T2 6例、T3 2例、T4 5例であった。T3,T4の7例は前腕皮弁3例、肩甲骨4例で全例再建症例であった。本検討では代表的な症例を供覧し、進行上顎歯肉癌を対象にアウトカム(目的・目標達成)を通して、目的・目標設定と介入因子が妥当であったかを後方視的検討し、今後の治療に活用したい。