The 39th Annual Meeting of Japanese Society of Oral Oncology

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一般演題(eポスター)

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11.良性腫瘍

[P11-06] A case of fibrolipoma in the floor of the mouth

〇Daisuke Akita1, Shin-ichi Yamada2, Masao Hashidume2, Kouichi Goto2, Hiroshi Kurita2 (1.Department of Dentistry and Oral Surgery, Okaya City Hospital , 2.Department of Dentistry and Oral Surgery Shinshu University School of Medicine)


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脂肪腫は全身の各部位に発生し,軟組織腫瘍のなかでは最も多いとされる非上皮性腫瘍である.過去の報告において口腔領域での発生頻度は0.6〜2.2%とされており,病理組織学的所見より幾つかの組織型に分類される.線維脂肪腫はその内の1型であり,線維性結合組織の増殖を伴うもので頬粘膜,舌,口唇に好発するとされるが口腔底での発症例は比較的稀である.今回,右口腔底に生じた線維脂肪腫に対して摘出術を行った1例を経験したので報告する.

患者は79歳の女性で約15年前より右口腔底の腫瘤を自覚するも放置していた.明らかなサイズの変化は認めないものの,腫瘤が気になり始めたことを理由に2019年6月に当科を受診した.初診時,右口腔底に長径約30mm短径約25mmの弾性軟,粘膜色,表面滑沢で境界明瞭な無痛性の腫瘤を認めた.顎下腺管開口部からの唾液流出は良好であった.造影MRIでの精査を施行,T1W1,T2W1にて不均一な高信号を示し,脂肪の含有が示唆される像を示した.口腔内より生検を行ったところ脂肪腫の病理診断で,2019年9月に全身麻酔下での摘出術を施行した.腫瘤は被膜に包まれており周囲組織との癒着は認めず容易に剥離可能であった.摘出物は黄色で充実性の腫瘤で病理組織学的診断は繊維脂肪腫であった.現在,術後14ヶ月を経過したところであるが再発および機能的な障害などは認めていない.