[I-P-157] Fontan 型手術後の心血管再介入
Keywords:Fontan, 単心室, 再介入
【はじめに】
機能的単心室(FSV)患者に対するFontan 型手術術後は、遠隔期合併症も少なくなく、種々の心血管再介入が複数回必要となる場合がある。当院におけるFontan型手術後の心血管再介入につき検討した。
【対象】
当院または他院でFontan型手術を施行し、その後何らかの外科的あるいは経皮的心血管再介入を当院で行った患者を対象とした。
【結果】
当院ではこれまでに、Fontan型手術後患者は89人の診療経験がある。男女比は43:46で、84人が当院、5人は他院でFontan型手術を施行されていた。Fontan型手術施行時の年齢の中央値は5.9歳(0.9~41.5歳)であった。これらの患者のうち、50人(56%)の患者が、1回以上の外科的あるいは経皮的心血管再介入を当院で行われていた。再介入の総数は112件であり、外科的再介入が54件、経皮的再介入が58件であった。外科的再介入54件には、total cavopulmonary connection (TCPC) conversion 10件(うちMaze併施4件)、fenestration作成8件、pacemakerあるいは植え込み型除細動器(PM/ICD)植え込み13件、PM/ICD generator交換7件、房室弁形成術/置換術2/3件、Fontan takedown 3件、横隔膜縫縮術2件等が含まれていた。経皮的再介入58件には、体肺側副血行路coil塞栓術30件、balloon拡張術17件(肺動脈に対して13件、Glenn吻合部に対して2件、fenestrationに対して3件(同時施行含む))、心房性不整脈に対するablation 5件等が含まれていた。
【結語】
Fontan型手術後、半数以上の患者で外科的あるいは経皮的心血管再介入が必要であった。術後も再介入が必要となる可能性、またその頻度等につき、患者・家族への十分な説明が必要である。
機能的単心室(FSV)患者に対するFontan 型手術術後は、遠隔期合併症も少なくなく、種々の心血管再介入が複数回必要となる場合がある。当院におけるFontan型手術後の心血管再介入につき検討した。
【対象】
当院または他院でFontan型手術を施行し、その後何らかの外科的あるいは経皮的心血管再介入を当院で行った患者を対象とした。
【結果】
当院ではこれまでに、Fontan型手術後患者は89人の診療経験がある。男女比は43:46で、84人が当院、5人は他院でFontan型手術を施行されていた。Fontan型手術施行時の年齢の中央値は5.9歳(0.9~41.5歳)であった。これらの患者のうち、50人(56%)の患者が、1回以上の外科的あるいは経皮的心血管再介入を当院で行われていた。再介入の総数は112件であり、外科的再介入が54件、経皮的再介入が58件であった。外科的再介入54件には、total cavopulmonary connection (TCPC) conversion 10件(うちMaze併施4件)、fenestration作成8件、pacemakerあるいは植え込み型除細動器(PM/ICD)植え込み13件、PM/ICD generator交換7件、房室弁形成術/置換術2/3件、Fontan takedown 3件、横隔膜縫縮術2件等が含まれていた。経皮的再介入58件には、体肺側副血行路coil塞栓術30件、balloon拡張術17件(肺動脈に対して13件、Glenn吻合部に対して2件、fenestrationに対して3件(同時施行含む))、心房性不整脈に対するablation 5件等が含まれていた。
【結語】
Fontan型手術後、半数以上の患者で外科的あるいは経皮的心血管再介入が必要であった。術後も再介入が必要となる可能性、またその頻度等につき、患者・家族への十分な説明が必要である。