[II-S14-07] 成人期のSingle Ventricle Physiology におけるCatheter Interventionの役割
Keywords:成人先天性心疾患, カテーテル治療, 単心室修復
【はじめに】成人期のSingle ventricle physiologyに対するcatheter intervention(CI)のまとまった報告は少ない。【対象・方法】2005年1月から2014年12月に当科でCI (catheter ablationは除く)を行った20歳以上の単心室修復対象患者に関して後方視的に検討した。【結果】10症例に対し計21回のCIを行った。男女比は5:5, CI施行時年齢20.1y -63.0y(median 30.9 y), 体重37.2 - 73.1kg (median 46.1kg)。青年・成人期の紹介が9症例で、紹介時無手術2例、BT shunt後 4例、Glenn後1例、original Fontan 1例、APC Fontan 1例、また幼少期より当院でのフォローはLateral tunnel TCPCの 1例のみ。疾患はSRV 4例、Tricuspid atresia 3例、DILV 2例、DORV1例。施行CIはGlenn前:shunt バルーン1、 Glenn後またはTCPC前:APCA coil 13, VVシャントcoil 1、TCPC後: Fontanルート狭窄に対するバルーンor ステント3( INNV-lt PA 吻合部2(original Fontan例), IVC 1), APCA coil 2, VVシャントcoil 1であった。CI回数は1回が6症例、2回が2症例、3回が1症例、8回が1症例で、3回と8回はいずれもTCPC準備のためのAPCAcoilであった。CIに関して重篤な有害事象なく一定の効果は得られた。TCPC前の紹介時無手術1例とBT shunt後2例の計3例がGlenn 手術まで、残り7例はextracardiac TCPC (conversionも含む)に到達した。 【まとめ】成人期のSingle ventricle physiologyに対する治療戦略においても次の手術に向かうためや術後残存病変解除のためにCIの果たす役割は非常に大きい。