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[I-OR130-04] 小児循環器分野は女性医師の働きにくい分野かー医学生への働きかけ
キーワード:女性医師、男女共同参画、小児循環器分野
【はじめに】現在女性医学生の増加に伴い、全医師中の女性医師の割合が増加傾向にある。それにも関わらず小児循環器分野は他の小児科専門分野に比し女性医師の割合が低い。小児循環器分野に興味を抱く若手医師は少なからず存在するものの、具体的な仕事内容や生活を知ることなく、循環器は忙しい・子育てが困難・高い専門性を身につけるのは長期の苦行が必要等様々な先入観を抱いて選択肢から削除している。そこで、現在秋田大学医学部で行っている医学部3年生に対する男女共同参画講義について紹介し、授業後のアンケートから小児循環器分野に対する反応を提示する。【授業内容】医学部3年生に対し、午前中の男女共同参画講義、午後より数例の困難に直面した医師夫婦のモデルケースについてグループディスカッションを行う。このディスカッションには子育て中の現役男女医師数名が参加する。その後、イクボス・イクメン医師や育児中女性医師がロールモデルとして自身の仕事や家庭について紹介していく。最後に学生にアンケートを記入してもらい、参加医師に対しアンケート結果が配布されている。【小児循環器分野について】演者は毎年本講義に参加し、学生に対し女性医師として小児循環器分野を継続する醍醐味を紹介している。自身の業務内容やチーム診療、実際の専門分野などの仕事や育児家事状況について提示するのみならず、最後に「消去法の人生はつまらない」「一芸を身につける」「小児循環器分野は専門性が高く非常に魅力がある」等のメッセージを残している。【学生アンケート結果】やりたい道をあきらめる必要はないことがわかった、やりたいことだからがんばれる、循環器医でも育児と両立できることがわかった、胎児循環器に興味を持った、等の前向きな意見が聞かれた。今後も継続的に本講義に関わり、小児循環器分野に対する学生の希望をつなげる一助となればと考えている。