4:05 PM - 5:15 PM
[II-OR111-01] 小児心臓カテーテルにおけるCARTO®3システムを用いた心臓3次元画像の構築による教育と臨床的応用について
Keywords:小児心臓カテーテル、教育、CARTO®3システム
【背景】
当院では2014年から臨床工学技士が小児心臓カテーテルの補助業務に従事し、それに伴い小児循環器領域の知識の習得が必要とされた。しかし、先天性心疾患の解剖は複雑多様であり、その解剖を理解することは大変難しいと考えられる。
臨床工学技士が不整脈領域で使用しているCARTO®3システムは、心臓CT画像の3次元(3D)化が可能であるため、解剖の理解や教育面、実臨床においても有益であると考え導入したので、その経験を報告する。
【方法】
小児心臓カテーテル検査または治療前に心臓CTを撮影した患者を対象とした。臨床工学技士内での術前カンファレンスにて3D画像を使用しながら症例提示を行った。カテーテル施行時には3D画像を用いて解剖の位置関係を把握しながら手技を行った。
【結果】
これまで、病名や2次元画像では理解しにくい複雑な心血管奇形などが、3D画像で提示されることで、解剖の理解が容易となり、より高い習得度が得られたとの意見があった。
実臨床では、ジャテン術後の肺動脈分岐部狭窄のバルーン肺動脈形成の際に、冠動脈の位置関係を3次元に把握する事で冠動脈を圧迫しない位置で安全にバルーン拡張をする事ができた。さらに、主要大動脈肺動脈側副血行路の造影の際に、リアルタイムかつ3次元的に血管の走行を把握する事で血管の入口部へのwire操作が容易となった。
【考察】
CARTO®3システムを用いた3D画像は、チャンバーごとに色分けが可能であるため、構造の理解がしやすい。また、任意に角度変更が可能であるため狭窄部位や血管の走行を把握することが出来ると考えられる。また、教育面でも任意の角度から心臓を観察して説明することが出来る為、理解を深めることにつながり教育材料としても有益であると考えられた。
【結語】
他部門の技術であるCARTO®3システムの3D画像構築を、小児心臓カテーテル分野に導入することで、教育や実臨床に応用することができた。
当院では2014年から臨床工学技士が小児心臓カテーテルの補助業務に従事し、それに伴い小児循環器領域の知識の習得が必要とされた。しかし、先天性心疾患の解剖は複雑多様であり、その解剖を理解することは大変難しいと考えられる。
臨床工学技士が不整脈領域で使用しているCARTO®3システムは、心臓CT画像の3次元(3D)化が可能であるため、解剖の理解や教育面、実臨床においても有益であると考え導入したので、その経験を報告する。
【方法】
小児心臓カテーテル検査または治療前に心臓CTを撮影した患者を対象とした。臨床工学技士内での術前カンファレンスにて3D画像を使用しながら症例提示を行った。カテーテル施行時には3D画像を用いて解剖の位置関係を把握しながら手技を行った。
【結果】
これまで、病名や2次元画像では理解しにくい複雑な心血管奇形などが、3D画像で提示されることで、解剖の理解が容易となり、より高い習得度が得られたとの意見があった。
実臨床では、ジャテン術後の肺動脈分岐部狭窄のバルーン肺動脈形成の際に、冠動脈の位置関係を3次元に把握する事で冠動脈を圧迫しない位置で安全にバルーン拡張をする事ができた。さらに、主要大動脈肺動脈側副血行路の造影の際に、リアルタイムかつ3次元的に血管の走行を把握する事で血管の入口部へのwire操作が容易となった。
【考察】
CARTO®3システムを用いた3D画像は、チャンバーごとに色分けが可能であるため、構造の理解がしやすい。また、任意に角度変更が可能であるため狭窄部位や血管の走行を把握することが出来ると考えられる。また、教育面でも任意の角度から心臓を観察して説明することが出来る為、理解を深めることにつながり教育材料としても有益であると考えられた。
【結語】
他部門の技術であるCARTO®3システムの3D画像構築を、小児心臓カテーテル分野に導入することで、教育や実臨床に応用することができた。