08:40 〜 09:20
[II-TOR01-03] 開心術後患者に対する非侵襲的陽圧換気(NPPV)の導入と臨床工学技士の役割
キーワード:非侵襲的陽圧換気、NPPV、臨床工学技士
【緒言】近年、小児においてもNPPVによる人工呼吸管理症例が増加している。今回、当院における開心術後患者に対するNPPVの導入状況と臨床工学技士の役割について報告する。
【倫理的配慮】診療録をもとに後方視的に検討するに当たり院内研究審査委員会の承認を受けた。
【導入症例】2013年1月から2015年12月までに開心術を実施した135症例中、術後にNPPVを導入した症例は11症例(8.1%)であった。導入年齢は中央値で1歳0ヶ月(3ヶ月-13歳0ヶ月)であった。NPPVの導入方法は、フルフェイスマスク使用が7症例、nasalカニューレを使用したn-CPAPが3症例、陽・陰圧体外式人工呼吸器を使用した持続陰圧が1症例であった。10症例はNPPVから離脱し、1症例は在宅NPPVへと移行した。11症例中7症例は抜管直後にNPPVを導入し、その内1症例は計画外抜管により導入した。
【臨床工学技士の役割】臨床工学技士はNPPVを導入する際の回路準備からマスク装着までを行っている。在宅NPPVへの移行時は機種選定や回路選択に加えて、患者家族への在宅NPPVの指導や退院に向けた車への移乗訓練などに関わっている。また、患者の成長に合わせて外来受診時や入院時にマスクの調整を行っている。院内向けには、看護師を対象とした人工呼吸器勉強会を開催している。
【考察】当院では主に臨床工学技士がNPPVの導入を行っており、医師や看護師がNPPVの導入に不慣れな場合がありNPPVを導入する際に時間を要する場合がある。また臨床工学技士の勤務時間外に抜管が行われることも多く、患者の呼吸状態悪化時に迅速なNPPVの導入体制の整備が必要である。成長段階にある小児に対するNPPVの導入では成長に合わせたマスクの調整や人工呼呼吸器の設定変更が適宜必要であり、継続した関わりも重要である。
【結語】開心術後患者におけるNPPVの導入は抜管直後の導入が多く、臨床工学技士は他職種と連携して迅速なNPPVの導入体制の整備が必要である。
【倫理的配慮】診療録をもとに後方視的に検討するに当たり院内研究審査委員会の承認を受けた。
【導入症例】2013年1月から2015年12月までに開心術を実施した135症例中、術後にNPPVを導入した症例は11症例(8.1%)であった。導入年齢は中央値で1歳0ヶ月(3ヶ月-13歳0ヶ月)であった。NPPVの導入方法は、フルフェイスマスク使用が7症例、nasalカニューレを使用したn-CPAPが3症例、陽・陰圧体外式人工呼吸器を使用した持続陰圧が1症例であった。10症例はNPPVから離脱し、1症例は在宅NPPVへと移行した。11症例中7症例は抜管直後にNPPVを導入し、その内1症例は計画外抜管により導入した。
【臨床工学技士の役割】臨床工学技士はNPPVを導入する際の回路準備からマスク装着までを行っている。在宅NPPVへの移行時は機種選定や回路選択に加えて、患者家族への在宅NPPVの指導や退院に向けた車への移乗訓練などに関わっている。また、患者の成長に合わせて外来受診時や入院時にマスクの調整を行っている。院内向けには、看護師を対象とした人工呼吸器勉強会を開催している。
【考察】当院では主に臨床工学技士がNPPVの導入を行っており、医師や看護師がNPPVの導入に不慣れな場合がありNPPVを導入する際に時間を要する場合がある。また臨床工学技士の勤務時間外に抜管が行われることも多く、患者の呼吸状態悪化時に迅速なNPPVの導入体制の整備が必要である。成長段階にある小児に対するNPPVの導入では成長に合わせたマスクの調整や人工呼呼吸器の設定変更が適宜必要であり、継続した関わりも重要である。
【結語】開心術後患者におけるNPPVの導入は抜管直後の導入が多く、臨床工学技士は他職種と連携して迅速なNPPVの導入体制の整備が必要である。