9:25 AM - 10:05 AM
[II-TOR02-03] 小児心臓カテーテル検査における経鼻呼気二酸化炭素濃度モニタの使用経験
Keywords:呼気二酸化炭素濃度、呼吸管理、心臓カテーテル検査
【背景】心臓カテーテル検査時は安静を維持するために、チオペンタールナトリウム等の麻酔薬を使用している。しかし副作用として、呼吸抑制等があり、麻酔中は呼吸の観察を十分に行わなければならない。米国麻酔学会も基本的な麻酔中のモニタリングに関して、意識下鎮静中または深鎮静中の呼気CO2のモニタリングを推奨している。
【目的】カテーテル検査における経鼻二酸化炭素濃度モニタの有用性を検討することを目的とした。
【方法と対象】COVIDIEN社製カプノストリーム20P、フィルターラインは経鼻での酸素供給も同時に行えるCOVIDIEN社製カプノラインHを使用。対象は心臓カテーテル検査を行った5~20Kgの新生児、小児症例11例(VSDなどのICR前の症例も含む)とした。検査中の呼気二酸化炭素濃度(以下、etCO2)と動脈血二酸化炭素分圧(以下、PaCO2)を比較し、両者の値の比較検討を行った。etCO2は検査開始時より測定を開始し、PaCO2は採取した動脈血を血液ガス分析装置で測定した。
【結果および考察】etCO2は36.9±4.4mmHg、PaCO2は35.7±5.1mmHgとなり、相関係数は0.82となった。カプノストリームで測定したetCO2は、おおよそ動脈血の二酸化炭素分圧を反映していることが分かった。また、呼吸数や酸素飽和度も測定することができ、アラーム機能も搭載している事から、ドレープで胸の上がり等が見づらい心臓カテーテル検査時に呼吸状態を監視できるモニタとして非常に有用である。また、経鼻酸素使用時も問題なくetCO2の測定ができることも分かった。ただし、呼吸が浅い場合は、ガス希釈等により正確な値を測定することが困難になる場合もあるので、注意が必要となる。今後は、MRI検査など他の検査でも使用したいと考える。
【目的】カテーテル検査における経鼻二酸化炭素濃度モニタの有用性を検討することを目的とした。
【方法と対象】COVIDIEN社製カプノストリーム20P、フィルターラインは経鼻での酸素供給も同時に行えるCOVIDIEN社製カプノラインHを使用。対象は心臓カテーテル検査を行った5~20Kgの新生児、小児症例11例(VSDなどのICR前の症例も含む)とした。検査中の呼気二酸化炭素濃度(以下、etCO2)と動脈血二酸化炭素分圧(以下、PaCO2)を比較し、両者の値の比較検討を行った。etCO2は検査開始時より測定を開始し、PaCO2は採取した動脈血を血液ガス分析装置で測定した。
【結果および考察】etCO2は36.9±4.4mmHg、PaCO2は35.7±5.1mmHgとなり、相関係数は0.82となった。カプノストリームで測定したetCO2は、おおよそ動脈血の二酸化炭素分圧を反映していることが分かった。また、呼吸数や酸素飽和度も測定することができ、アラーム機能も搭載している事から、ドレープで胸の上がり等が見づらい心臓カテーテル検査時に呼吸状態を監視できるモニタとして非常に有用である。また、経鼻酸素使用時も問題なくetCO2の測定ができることも分かった。ただし、呼吸が浅い場合は、ガス希釈等により正確な値を測定することが困難になる場合もあるので、注意が必要となる。今後は、MRI検査など他の検査でも使用したいと考える。