1:50 PM - 2:40 PM
[P15-06] Tc心筋血流SPECT解析ソフトウェア間での左室容積 ~カテーテル検査との比較~
Keywords:心筋シンチ、CardioREPO、Heart Function View
【背景】Tc心筋血流SPECTではQGSが用いられてきたが、small heartではLVESVが過小評価、EFが過大評価されるため、小児では解析が困難となることがある。その後、CardioGRAF(GRAF)やCardioREPO(REPO)、Heart Function View(HFV)といった位相解析ソフトが医薬品医療機器等法の制定により臨床利用可能となったが、小児での使用報告はまだ多くない。
【目的】カテーテル検査とQGS、GRAF、REPO、HFVによる左室容積解析を比較すること。
【方法・対象】2011年7月から2015年12月に当科で安静時Tc心筋血流SPECTを施行した、2心室循環の患者。装置はPhilips社のBright View X with CTを使用し、QGSおよびGRAF、REPO、HFVを用いてLVEDV、ESV、EFを解析し、検査の前後約1ヶ月以内に施行されたカテーテル検査(Cath)と比較した。
【結果】対象は37件、32人。23件がESV20ml以下のsmall heartであった。施行時年齢3.6歳(中央値 月齢2~36歳)、男性21人、女性11人。体重15.2kg(3.4~71kg)。
EDVは、QGS=0.71×Cath-3.9(R2=0.87),GRAF=1.10×Cath-0.6(R2=0.82),REPO=0.62×Cath+11.2(R2=0.87),HFV=0.69×Cath+0.0(R2=0.74)。
ESVは、QGS=0.73×Cath-4.7(R2=0.85), GRAF=1.20×Cath-1.2(R2=0.79), REPO=0.55×Cath+5.1(R2=0.76), HFV=0.70×Cath-3.4(R2=0.84)。
EFは、QGS=1.00×Cath+12.2(R2=0.55),GRAF=0.58×Cath+23.8(R2=0.43),REPO=0.58×Cath+27.4(R2=0.52),HFV=0.64×Cath+34.8(R2=0.27)。
【考察】EDV・ESVはGRAFが最も一致し、相関も良好であった。QGSとREPO、HFVも係数がつくものの、相関は良好であった。10kg未満の症例ではQGSで3例、HFVで7例、ESVが1ml未満となり、有効に解析できていなかった。EFはQGSが最も相関していたが、相関は劣る。small heartの中でも比較的体重のある症例では解析可能であった。解析に許容される体重などを検討していくためには、今後のデータの蓄積が必要である。
【目的】カテーテル検査とQGS、GRAF、REPO、HFVによる左室容積解析を比較すること。
【方法・対象】2011年7月から2015年12月に当科で安静時Tc心筋血流SPECTを施行した、2心室循環の患者。装置はPhilips社のBright View X with CTを使用し、QGSおよびGRAF、REPO、HFVを用いてLVEDV、ESV、EFを解析し、検査の前後約1ヶ月以内に施行されたカテーテル検査(Cath)と比較した。
【結果】対象は37件、32人。23件がESV20ml以下のsmall heartであった。施行時年齢3.6歳(中央値 月齢2~36歳)、男性21人、女性11人。体重15.2kg(3.4~71kg)。
EDVは、QGS=0.71×Cath-3.9(R2=0.87),GRAF=1.10×Cath-0.6(R2=0.82),REPO=0.62×Cath+11.2(R2=0.87),HFV=0.69×Cath+0.0(R2=0.74)。
ESVは、QGS=0.73×Cath-4.7(R2=0.85), GRAF=1.20×Cath-1.2(R2=0.79), REPO=0.55×Cath+5.1(R2=0.76), HFV=0.70×Cath-3.4(R2=0.84)。
EFは、QGS=1.00×Cath+12.2(R2=0.55),GRAF=0.58×Cath+23.8(R2=0.43),REPO=0.58×Cath+27.4(R2=0.52),HFV=0.64×Cath+34.8(R2=0.27)。
【考察】EDV・ESVはGRAFが最も一致し、相関も良好であった。QGSとREPO、HFVも係数がつくものの、相関は良好であった。10kg未満の症例ではQGSで3例、HFVで7例、ESVが1ml未満となり、有効に解析できていなかった。EFはQGSが最も相関していたが、相関は劣る。small heartの中でも比較的体重のある症例では解析可能であった。解析に許容される体重などを検討していくためには、今後のデータの蓄積が必要である。