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[P43-02] Fontan型手術(ec-TCPC)の導管径が心機能や肝機能に及ぼす影響
Keywords:ec-TCPC、導管径、身長
【背景】ec-TCPC術後の予後は比較的良好だが、肝障害などの合併症が危惧される。【目的】術後遠隔期の心機能や肝機能に対する,導管径の大きさの影響を検討すること。【対象と方法】ec-TCPC術後の18歳以上の症例のうち,遠隔期にカテーテル検査を施行した16例を対象とした。導管径(mm)/身長(cm)と,最終カテーテル検査のIVC圧・PAI・SpO2・CI・心室駆出率・心室容量(EDV・%EDV・EDVI)、BNP,4型コラーゲン・T-bilの相関を後方視的に検討した。 【結果】相関がみられたのは,心室駆出率のみであった(P=0.009 R2乗=0.393).IVC圧はP=0.66 R2乗=0.013,PAIはP=0.18 R2乗=0.120,SpO2はP=0.45 R2乗=0.040,CIはP=0.08 R2乗=0.192, EDVはP=0.06 R2乗=0.22,%EDVはP=0.16 R2乗=0.144,EDVIはP=0.11 R2乗=0.166, BNPはP=0.13 R2乗=0.151,4型コラーゲンはP=0.31 R2乗=0.251,T-bilはP=0.84 R2乗=0.002と相関は認めなかった.【結語】導管径の大きさは、BNP・肝機能には影響せず,心機能については心室駆出率にのみ相関があった。身長に比して細い導管は前負荷にならず、後負荷になり、心室駆出率の低下がみられると想定された。