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[P49-02] 指尖脈波で評価したFontan術後患者の血管内皮機能と関連因子の検討
キーワード:フォンタン手術、血管内皮機能、成人先天性心疾患
【背景】Fontan術後患者における血管内皮障害が報告されているが,血管内皮機能とその関連因子に関する報告は乏しい。【方法】2015年2月から2016年1月に入院検査を行ったFontan術後患者28人 (年齢中央値21歳;15-32歳、男性18人)と正常コントロール8人 (年齢中央値32歳、21-38歳、男性4人)を対象とし、Endo-PAT 2000を用いて血管内皮機能 (RHI) を測定した。Fontan術後患者においてRHIと背景因子 (BMI、血圧、心拍数、内服薬)、血液検査 (脂質、尿酸、HbA1c、空腹時血糖、HOMRA-R、LnBNP)、カテーテル検査所見 (CVP、PCW、EDP、SaO2、CI、Rp、Rs)、心肺運動負荷試験 (運動時間、%Peak VO2、%AT VO2)との関連を検討した。検討にはRHIの自然対数LnRHIを使用した。【結果】LnRHIはコントロール群に比しFontan術後患者で有意に低値 (0.54±0.26 vs 0.79±0.27; p<0.05) であった。LnRHIは心拍数と相関 (r = -0.431, p<0.05) を認めたが、その他の因子とは関連を認めなかった。【結論】指尖脈波で評価したFontan術後の血管内皮機能は低下している。血行動態、心不全病態、脂質代謝、糖代謝との関連は示されなかった。更に症例数を増やし、Fontan術後の血管内皮機能障害とその関連因子および予後との検討を行っていく。