The 53rd Annual Meeting of Japanese Society of Pediatric Cardiology and Cardiac Surgery

Presentation information

Free Paper Oral

集中治療・周術期管理

Free Paper Oral 19 (I-OR19)

Fri. Jul 7, 2017 4:05 PM - 4:55 PM ROOM 6 (Exhibition and Event Hall Room 6)

Chair:Naoki Yoshimura(Department of Cardiothoracic Surgery, University of Toyama, Graduate School of Medicine)

4:05 PM - 4:55 PM

[I-OR19-01] 小児心臓手術後人工呼吸中における術後横隔神経麻痺エコー診断:後方視的検討

田畑 雄一1, 山岸 正明2, 宮崎 隆子2, 前田 吉宣2, 谷口 智史2, 浅田 聡2, 本宮 久之2, 藤田 周平2 (1.京都府立医科大学 麻酔科 集中治療部, 2.京都府立医科大学小児医療センター小児心臓血管外科)

Keywords:横隔神経麻痺, 超音波検査, 人工呼吸

【背景】小児心臓術後横隔神経麻痺診断における超音波検査の有用性が報告されているが抜管前診断の有用性に限定した報告はない。【目的】人工呼吸中の術後横隔神経麻痺に対する超音波診断の有用性を検討すること。【方法】2014年1月から2016年12月の間に人工呼吸離脱前後に横隔膜機能評価目的に超音波検査を施行した患者を対象とし人工呼吸中の横隔膜神経麻痺診断の有用性について診療録より後方視的に検討した。横隔神経麻痺診断については超音波検査で横隔膜が固定位もしくは奇異性運動を呈するものを異常ありと定義した。【結果】対象患者は34人、全ての患者に対して自発呼吸運動出現後に人工呼吸器設定を変更せず超音波検査を施行した。患者背景は手術時年齢中央値3.5ヶ月(IQR 2-15)、体重中央値4.8kg(IQR 4.0-8.6)。検査施行時の人工呼吸設定はDriving pressure中央値10cmH2O(IQR 8.8-12)、PEEP中央値5cmH2O(IQR 5-5)であった。人工呼吸中に横隔膜運動の異常を認めた患者は13人、抜管後も同様の異常所見を認め13人全て横隔神経麻痺と診断された。人工呼吸離脱後に新規に横隔神経麻痺と診断された患者は1人であり、本研究における横隔神経麻痺診断の感度0.93、特異度1.0であった。【考察】超音波検査による横隔膜運動評価法は人工呼吸器の設定を変更することなく小児心臓手術後の横隔膜運動異常を指摘し得る可能性を示した。放射線透視や横隔膜電位を用いた横隔神経麻痺診断は有用ではあるが、簡便性ならびに侵襲性の点から全ての患者に対して人工呼吸中に行うことは困難である。新生児・乳児患者では高率に縫縮術もしくは再挿管の要をすることを考慮すると人工呼吸中に横隔膜運動異常を指摘できることは臨床的に意義があると考えられる。【結語】小児心臓手術後患者を対象とした人工呼吸中の超音波検査による横隔神経麻痺診断の有用性が示唆された。現在小児心臓術後患者を対象とした前向き観察研究を進行中である。