The 53rd Annual Meeting of Japanese Society of Pediatric Cardiology and Cardiac Surgery

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Free Paper Oral

成人先天性心疾患

Free Paper Oral 22 (I-OR22)

Fri. Jul 7, 2017 9:40 AM - 10:30 AM ROOM 7 (Seminar and Exchange Center, 2F The Music Studio Hall)

Chair:Yoshie Ochiai(Department of Cardiovascular Surgery,JCHO Kyushu Hospital )

9:40 AM - 10:30 AM

[I-OR22-04] 当院における成人期ファロー四徴症の拘束性肺機能障害に関する検討

武智 史恵1, 立野 滋1, 森島 宏子1, 川副 泰隆1, 岡嶋 良知1, 椛沢 政司2, 松尾 浩三2 (1.千葉県循環器病センター 小児科, 2.千葉県循環器病センター 心臓血管外科)

Keywords:成人期, ファロー四徴症, 拘束性肺機能障害

【背景】成人期ファロー四徴症(tetralogy of Fallot ; TOF)患者は、拘束性肺機能障害(restrictive lung disease; RLD)を高頻度に合併する。成人先天性心疾患患者におけるRLDの合併は、予後等との関連が報告されているが、罹患率や病因、再手術への影響等、不明な点が多い。【目的】当科における成人期TOF患者のRLD罹患率や罹患に影響する因子、心臓再手術への影響を明らかにする。【方法】対象は2008年1月~2016年11月迄の間に、当科にて心臓再手術を施行した18歳以上のTOF患者。スパイロメトリー結果を元に、対象を呼吸機能正常群(%VC≧80かつFEV1.0%≧70)(A群)とRLD群(%VC<80かつFEV1.0%≧70)(B群)に分け、年齢、性別、心胸郭比(CTR)、LVEF、RVEDVI、RVEF、側彎(cob角≧30度)合併の有無、術後ICU滞在期間、再挿管率を後方視的に検討した。MAPCAs合併例は除外した。【結果】対象は21例(M14F7)、A群13例(62%)(M9F4)(18-64歳)、B群8例(38%)(M5F3)(20-49歳)、%VC中央値A群94.3(80.7-122.8)%、B群60.6(26.1-79.3)%であった。B群ではCTRおよび側彎合併率が有意に高かった(CTR;中央値A群55(49-70)%,B群63(57-81)%,p=0.02, 側彎合併率;A群0%,B群50%,p=0.01)。その他の項目に有意差はなかった(項目,中央値又は割合A群,B群,p値)(LVEF;60(47-67)%,55(38-66)%,p=0.48, RVEDVI;158(96-323),181(135-320),p=0.16, RVEF;45(24-58)%,43(21-59)%,p=0.51,ICU滞在日数;3(3-25)日,4(3-7)日,p=0.42, 再挿管率;15%,0%,p=0.51)。【考察】当院における成人期TOF患者のRLD合併率は38%であり、心拡大と側彎の合併がrisk factorと考えられた。RLD合併例の術後ICU滞在期間延長や再挿管率上昇は認めなかったが、重篤なRLD合併例が少なかった可能性もあり、症例の集積が望まれる。整形外科と連携し側彎を予防する事でRLDを予防し得るのか、手術や内科治療による心拡大の改善がRLDを改善し得るのか、更なる検討を要する。