16:05 〜 16:55
[I-OR25-03] 川崎病冠動脈病変に対するカテーテルインターベンション:再介入の予測因子
キーワード:川崎病, インターベンション, 初期獲得径
【背景】川崎病冠動脈病変に対するカテーテルインターベンション(PCI)の中遠隔期予後は不明な点が多い。
【目的】川崎病冠動脈病変に対するPCIの治療、および再介入病変について検討する。
【方法】2000年4月から2016年3月までに川崎病の冠動脈病変に対するPCI 8例11病変。責任病変でないが多枝病変のため冠動脈バイパス術を行った1病変を除外し、10病変で後方視的検討を行った。
【結果】川崎病診断年齢は中央値2歳(0-8歳、不明2例)、PCI初回治療年齢は中央値13歳(8-57歳)、診断から治療介入まで中央値10年(2-13年)であった。
初回治療は、薬剤溶出性ステント(DES)3病変、bare metal stent(BMS)2病変、ロータブレータ(ROTA)+冠動脈バルーン拡張術2病変、ROTA+BMS、POBA、covered stentがそれぞれ 1病変であった。
初回治療からのfollow-up 期間は中央値4年(2-13年)で、再介入は3/10病変(30%)に認めた。初期獲得径は、再介入病変:中央値2.5mm(1.9-3.8mm)、非再介入病変:中央値3.2mm(2.8-3.8mm)であった。再介入は、いずれもROTAでの治療病変であった。再介入時期は、2病変は初回治療後3年以内、初期獲得径が3.8mmであった1病変のみ初回治療後13年であった。
【結論】川崎病冠動脈病変では、石灰化が強い、あるいは初期獲得径が小さい場合、再介入を必要とする可能性が高い。
【目的】川崎病冠動脈病変に対するPCIの治療、および再介入病変について検討する。
【方法】2000年4月から2016年3月までに川崎病の冠動脈病変に対するPCI 8例11病変。責任病変でないが多枝病変のため冠動脈バイパス術を行った1病変を除外し、10病変で後方視的検討を行った。
【結果】川崎病診断年齢は中央値2歳(0-8歳、不明2例)、PCI初回治療年齢は中央値13歳(8-57歳)、診断から治療介入まで中央値10年(2-13年)であった。
初回治療は、薬剤溶出性ステント(DES)3病変、bare metal stent(BMS)2病変、ロータブレータ(ROTA)+冠動脈バルーン拡張術2病変、ROTA+BMS、POBA、covered stentがそれぞれ 1病変であった。
初回治療からのfollow-up 期間は中央値4年(2-13年)で、再介入は3/10病変(30%)に認めた。初期獲得径は、再介入病変:中央値2.5mm(1.9-3.8mm)、非再介入病変:中央値3.2mm(2.8-3.8mm)であった。再介入は、いずれもROTAでの治療病変であった。再介入時期は、2病変は初回治療後3年以内、初期獲得径が3.8mmであった1病変のみ初回治療後13年であった。
【結論】川崎病冠動脈病変では、石灰化が強い、あるいは初期獲得径が小さい場合、再介入を必要とする可能性が高い。